プレスリリース: 2016年05月19日

HP、ものづくりを変革する、革新的な3Dプリンティングシステムを発表

ナイキやBMWなどのパートナーとともに、オープンプラットフォームを採用した初の業務用3Dプリンターにより、プロトタイプ製作や製造工程の変革を推進



2016年5月19日

株式会社 日本HP


HP Inc. (本社:米国カリフォルニア州パロアルト、以下「HP」)ならびに株式会社 日本HP(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:岡 隆史)は、業界最大の3D付加製造カンファレンス「RAPID」において、ものづくりを変革する革新的なソリューションの提供に向け、その大きな一歩となる業務用3Dプリンティングシステムを発表しました。

「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション(エイチピー・ジェットフュージョン 3Dプリンティングソリューション)」は、設計から試作、製造の工程に変革を起こすものです。既存の3Dモデリングと比較して、高い品質のパーツを最大10倍のスピード(*1)と半分のコスト(*2)で生産することが可能です。また、ボクセル単位(ボクセル=従来の2Dプリンティングのピクセルに相当する3Dプリンティングの単位)で必要な特性を持たせたパーツをモデリングすることが可能なため、将来的には異なる特性を持つパーツを組み合わせた成果物のマスカスタマイゼーションを実現できます。


〈主な特長〉
「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」は、以下の特長を備えています。

• ワークフローの簡略化と、プロトタイプ製作におけるコストの削減

• 最終製品の製造を低ランニングコストで実現

• オープンプラットフォームの採用により、幅広い業界に適応する多彩な素材やソフトウェアを提供

HPの3Dプリンティングビジネス担当プレジデントであるスティーブ・ナイグロ(Stephen Nigro)は、次のように述べています。「HPの3Dプリンティングプラットフォームは、一点の線から積層するモデリング方法と異なり、1秒間で3億4,000万以上のボクセルを造型できる能力を備え、プロトタイプや最終製品の製造において、モデリング速度の著しい向上と必要な特性を持たせたパーツの造型、高い経済性を提供します。HP Jet Fusion 3D プリンティングソリューションは、スピードと品質、高い経済性のすべてを兼ね備え、企業は、設計方法からサプライチェーンの仕組みまでを、根本から見直すことができます。」


〈業界をリードする研究開発〉
新しい「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」は、精密技術や微少流体技術、物質科学における、HPの数十年におよぶ研究開発の専門知識を活用しています。しかしながら、一社で世界の製造業界を変革することは不可能です。そのため、HPはナイキやBMW、Autodesk、Jabil、ジョンソン・エンド・ジョンソン、Materialise、Protolabs、Shapeways、シーメンスなどの業界を代表する製造業者や共同開発パートナー、戦略パートナーからアドバイスを受けています。

ナイキのイノベーション・プレジデントであるTom Clarke氏は、次のように述べています。「ナイキは、世界一流のアスリートに革新を提供しています。我々は過去数年間にわたり、3Dプリンティングを活用することで、フットウェアにおいて新しい、革新的なパフォーマンスを創造してきました。今回、我々の持つ能力を加速し、規模を拡大するためにHPとパートナーシップを組めることを大変喜ばしく思います。我々は、アスリートが能力を最大限に発揮できるようサポートするために、高性能な製品を創る新たな方法について探求を続けていきます。」

BMW Group Additive Manufacturing Centerの責任者であるJens Ertel氏は、次のように述べています。「BMWは、コンセプトカーや各シリーズのモデルのプロトタイプ製作を中心に、付加製造の分野において、革新的な技術をいち早く採り入れてきたパイオニア企業です。車のパーツやカスタムパーツを視野に入れた将来のロードマップにおいて、HPとパートナーシップを組み、初期段階から新しい3Dプリンティングテクノロジーについて検討していくことに大きなポテンシャルを感じています。当社はHPの最初のパートナーの一社として、約5年前のプロトタイプから市場投入を控えた現在の形に至るまで、製品の絶え間ない進化の過程を目にする機会を得ることができました。」


〈包括的なソリューション〉
HPは、ラピッドプロトタイピングとダイレクトマニュファクチャリングを実現する3Dプリンター2機種を提供します。

• 「HP Jet Fusion 3D 3200 Printer」は、プロトタイプ製作に最適です。生産性とモデリングサイズを向上させたことにより、成果物のコストをおさえ、幅広い用途に利用することができます。

• 「HP Jet Fusion 3D 4200 Printer」は、プロトタイプ製作と小ロットの最終製品の製造ニーズに対応できるよう設計されています。成果物のコストを最小限におさえ、高い生産性により即日対応を実現します。

• 直感的に使えるソフトウェアや「HP Jet Fusion 3D Processing Station with Fast Cooling」、高品質の素材も提供します。


〈オープンプラットフォームによる多彩な素材とソフトウェアの提供〉
2014年に発表したオープンプラットフォームのビジョンを実現するため、HPと認定パートナー各社は、「HP Multi Jet Fusion ソリューション」向けの素材と新たなアプリケーションの開発において協業し、3Dプリンティングのコスト削減と、業界における3Dプリンティングの普及を促進していきます。HPは、長期的なオープンプラットフォームの拡大計画に基づいて、3D素材のアプリストアを開発し、ArkemaやBASF、Evonik、Lehmann & Vossなどの認定パートナーと協業を進めています。

さらに、HPは業界をリードするソフトウェアパートナーと連携し、設計から生産までのプロセスをより簡易かつ直感的に行えるよう協業を進めています。現在のパートナーには、AutodeskやMaterialise、シーメンスが含まれます。主要なマニュファクチャリング・ソフトウェア・ソリューション・プロバイダーとの連携を通じて、HPは3Dプリンティングと製造工程の統合を可能にしました。さらにHPは、進化した3Dプリンティングのファイル形式「3MF」を開発した業界コンソーシアムの創設メンバーも務めています。「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」は、この業界をリードする基準に完全に準拠した初の3Dプリンターです。


〈将来の展望〉
対応する素材の拡充やカラー化により、ボクセル単位で特性の変化が可能になります。お客様は、アプリケーションやカラー、素材などを組み合わせることで、今まで想像できなかったようなユニークな成果物を創造することができるようになります。

• センサーなどの知能をパーツに組み込む機能は、IoTにおいて重要な要素となります。

• パーツの内側に外部からは見えない追跡用のトレースコードなどの情報を組み込むことで、セキュリティや追跡精度が向上し、サプライチェーンに変革をもたらすことが期待されます。

将来的には、HP Jet Fusion 3Dプリンター専用のプラスチックパーツの最大50%が、従来の製造手法ではなく、「HP Multi Jet Fusionテクノロジー」を活用してモデリングし、製品の一部として使用されると予想しています。

「Sprout by HP」などのイノベーションと組み合わせ、設計から製造までの全工程をデジタル化することにより、従来型の生産方式は根本から大きく変わることになります。デジタル化と3Dプリンティングは、地球上のあらゆる場所で必要なものを必要に応じて生産でき、持続可能性と産業の成長の両方に貢献します。デジタル化と3Dプリンティングは、従来型のサプライチェーンを改革し、「ジャストインタイム」の提供モデルを創造します。


〈価格と販売開始予定〉

• 「HP Jet Fusion 3D 4200 Printer」と「HP Jet Fusion 3D 3200 Printer」は、2017年後半に日本で提供を開始する予定です。

• 米国での「HP Jet Fusion 3D 3200 Printer」の価格は、130,000ドルから、包括的なフルソリューション(「HP Jet Fusion 3D 3200 Printer」と「Processing Station」)の価格は、155,000ドルからです。販売価格は、国により異なります。

• 米国での問い合わせ・注文は、オンライン(www.hp.com/go/3Dcontactus (英語))より受け付けています。

*1:「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」と、販売価格10万ドル~30万ドルのFDM(熱溶解積層方式)/SLS(粉末焼結積層造形)のモデリング速度の平均値の比較。2016年4月時点のHP社内における試験とシミュレーションの結果に基づきます。
試験変数:分量-HP Jet Fusion 3Dのモデリングスペースに対して20%密度のパーツと、対象製品における同じパーツ数との比較。パーツサイズ-30グラム当たりのレイヤーの厚み0.1mm/0.004インチ。Fast Coolingは「HP Jet Fusion 3D Processing Station with Fast Cooling」の機能として2017年に提供予定。SLSと比べ、「HP Jet Fusion 3D Processing Station with Fast Cooling」はパーツの冷却時間を短縮。FDMは、これに該当しません。連続生産には「HP Jet Fusion 3D Build Unit」(標準的なプリンター設定には1台の「HP Jet Fusion 3D Build Unit」が含まれます)が必要です。

*2:「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」と、販売価格10万ドル~30万ドルのFDM(熱溶解積層方式)/SLS(粉末焼結積層造形)のパーツコストの平均値の比較。2016年4月におけるHPの社内試験データと公開データに基づきます。
分析手法:メーカーが推奨するソリューション設定の標準的な価格とサプライ品の価格、メンテナンスコストに基づきます。
比較基準: 1日あたりモデリングスペース1~2杯分のパウダーを週5日間、1年以上、メーカーが推奨する粉末の再使用率を利用して10%密度のパーツを30グラムモデリングした場合。


新製品の詳細、および製品画像については、以下のURLを参照ください。
  http://magicbulletmedia.com/MNR/HPJetFusion3DPrinting/(英語)

プレスルーム
 http://www.hp.com/jp/pressroom/

このニュースリリースには、1995年米国民事訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の「セーフハーバー」規定に定義する「将来の見通しに関する記述」に該当する記述を含んでいます。これらの記述には、リスク、不確実性および仮定が含まれています。このようなリスクや不確実性が実際に起こる場合や、仮定が誤っていると判明した場合には、HPおよび連結子会社の業績は、これらの将来の見通しや仮定に関する記述で明示または暗示されていた業績予想と大きく異なることがあります。過去の事実に基づく記述を除くすべての記述は、将来の見通しに関する記述と見なされる可能性があります。これには、期待もしくは確信に基づく記述や、仮定に基づいた将来の見通しに関する記述を含みます。これらのリスクや不確実性、仮定には、期待された利益が予測通りに起こらない可能性や、2015年10月31日に終了した会計年度のHPの年次報告書(フォーム10-K)、2016年1月31日に終了した四半期の四半期報告書(フォーム10-Q)、HPが証券取引委員会に提出したその他の提出物に記載されたその他のリスクなどが含まれます。HPは、これらの将来の見通しに関する記述を更新する責任を負わず、また更新もいたしません。


#     #     #


文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。

お客様からのお問い合わせ先:
 カスタマー・インフォメーションセンター
 TEL: 0120-436-555(携帯電話、PHS:03-5749-8291)
 ホームページ: http://www.hp.com/jp/